私の昔の経験です。
税理士受験もいよいよ最後の一科目になった昭和55年、
確定申告が終わった3月中旬から、8月の試験日を目指して受験勉強を始めました。
そして目標としていた学習時間をクリアし、ほぼ万全の態勢で当日を迎えました。
その年の試験会場は私の自宅から割と近くにある高校でした。
私の受験科目は午後一番の開始、という大雑把な記憶で12時半少し過ぎに会場の高校に到着。
ところが校門をくぐった途端、異様な雰囲気に包まれました。
静まり返っていたのです。
場所を間違えたのか??一瞬血の気が引きました。
少し進むと一人の男性が目に留まりましたので
「ここは今日、税理士の試験会場ではありませんか?」
と尋ねたところ「そうですよ。12時半から午後の試験が始まっています。」
その途端、目の前が真っ暗になりました・・。
私は午後一番を午後1時からと勝手に解釈していたのです。
更に「遅刻者は受験できません」という一言。
その日は家人に顔を合わせる勇気がなく、熊本城の二ノ丸広場で
悔しさと情けなさの混じった涙にまみれて一夜を過ごしました。
しかしこの悔しさをバネに翌年は万全の準備と当日は一時間前に到着して受験に臨み、
その結果合格することができました。
この出来事のお蔭で、
自分にとって最悪な出来事もその後の対応次第で“有難い!!”
と思える経験に変えることができる。
という信念に変わりました。
また40年以上経った今でも約束の時刻に関しては15分前到着がすっかり習慣になっています。
私にとっては貴重な失敗の思い出です。
いよいよ寒くなって参ります。
皆様のご健勝と、事業のご繁栄を祈念申し上げます。
今月の一首
『孫娘 ふるさと帰りのお土産は ご先祖様への 博多せんべい』
税理士法人クロジカ絆会計事務所
代表 隈部幸一
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