仲秋の候、皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
今月のテーマは『百聞は一見に如(し)かず、百見は一体験に如(し)かず』です。
私の幼いころの経験に当てはめてみますと
自転車の乗り方や泳ぎ方をどれだけ教わっても
あるいは人が泳ぐのを見たり自転車に乗っている姿を見ても
自分の身体で実際に体験してみないと泳いだり自転車に乗ったりはできない、というのが原点にあります。
興味のあることに対しては食べてみる、飲んでみる、行ってみる、ことによって初めて自分のモノになります。
私は旅行が一番の楽しみですが、まさに旅行こそが体験そのものです。
随分昔〝兼高かおるの世界の旅〟のTV番組に触発された所為だと思います。
旅行の体験には多くの強烈な思い出があります。
まずブータンの思い出から。
7階建てビルのホテルにエレベーターがなかったこと
車が行き交う道路のあちこちに犬が寝そべっていたこと
2年前の豪雨で崩れた道路工事を大勢の人がショベルでやっていたこと
日本では高価なあまり滅多に口にできない松茸がタダ同然であったことなど・・・。
また25年前、フィンランド大使館に勤務していた同級生からの誘いで訪ねた冬のヘルシンキではマイナス30度の体験。
10年ほど前に行ったモロッコでは夏の63度の体験。
ペルーでは標高3800Mのクスコでの息苦しい体験・・・。
旅行に行きたくても行けない昨今ですが、身体全体で体験した懐かしい記憶をたどりながら楽しんでいます。
皆様のご健勝と事業の更なるご繁栄を祈念申し上げます。
今月の一首 『白川の 土手に 朱色の 曼殊沙華 彼岸の頃に いつもの処に』
税理士法人クロジカ絆会計事務所
所長 隈部幸一
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