損して得取れ
歯科ならクロジカの仕明です。
『損して得取れ』という言葉がある。
「損して得取れ」の意味は、「一時的には損をするかもしれないが、将来の大きな利益になることをしよう」という言葉のようです。
商売用語で特に使われ、投資の大切さを教える言葉でもあります。
商売を考えるうえで、「できるだけ支出を抑えなければ」と思いがちですが、そうではなく、むしろ将来のために今投資しよう、使うことでむしろ利益になるのだ、という考え方です。
最近、スタッフと経営者のやり取りを見て、この言葉を思い出すことがある。
スタッフが辞める時は、経営者にとってはつらいことである。
せっかく雇い入れて、教育をして、ようやく戦力になりかけた頃に、退職を言いだされ、有給休暇の消化をちゃっかりと取られるなんて、踏んだり蹴ったりである。
経営者としては、社会保険労務士に依頼して、就業規則を作成し、法的にも違法のないように日々心掛けているのであるが、その意識が強いあまりスタッフと争ってしまう。
スタッフも辞めてしまえば、一消費者となる。
辞めたから、歯科医院とは関係がなくなるわけではない。
経営者として、ぐっとこらえて心で泣いて、笑顔で退職するスタッフを送り出してほしい。
「損して得取れ」の言葉が、このような場面にも必ず効いてくるのだと信じる。